【書】古典書道
王羲之蘭亭叙
書&デザインアート/言葉を描く線と色彩
 
右琳の書道スケッチ
   【桜 2007】
右琳による王羲之蘭亭叙」全臨に【要約】と【蘭亭叙の背景と特徴】の解説
制作時の【関連Blog記事】へのリンクをまとめています
王羲之蘭亭叙」全臨 │ 蘭亭叙【古典】2007.01
王羲之「蘭亭叙」全臨 2007.01
王羲之「蘭亭叙」全臨部分 2007.01
【要約】
 
山間の川を引き、曲がりくねった
小川を造り、酒杯さかずきを流す。
ほとり に沿って座り、流れ着いた
一杯で詩を一首作るという酒宴。
西暦353年3月、中国の貴族たちは
身を浄める行事として「蘭亭」に集い
春のお祭りを楽しんでいた。
 
麗らかな春風戦そよぐ「蘭亭」で
四十名程の参加者のひとり王羲之は、
人の世の諸行無常感を
ほろ酔い気分で、想い巡らす。
 
“人の心の在り方は、
 いつの時代も同じであろう?”
 
これから集まる詩文への「序文」に
気ままに筆を走らせた。その想いは
過去から未来の私達へも問いかけて来る。
Date:2007.04.26
 
【蘭亭叙の背景】
 
書聖:書の名人王羲之おう・ぎしの代表作であり、
行書の神品:神憑り的に素晴らしい傑作ともいわれる
“蘭亭叙らんていのじょ”は、代々王家に受け継がれ
七代目の孫にあたる僧侶、智永ちえいの死後には
弟子の弁才べんさいが秘蔵していました。
 
無類の王羲之コレクターであった
唐の太宗たいそう皇帝に、この事実が伝えられると
弁才から“蘭亭叙”を巧妙に騙し取るまでの
熱狂ぶりは、苦労の末に手に入れた悦びで
搨書とうしょ:文字の輪郭を写し取り、中を墨で塗る
臨書りんしょ:習字のように真似して書くなどでの
複製を数多く作らせました。
 
こうして永遠に所有することを願う太宗皇帝は、
自身の遺言によって“蘭亭叙”を副葬品に命じ
共に埋葬させてしまったと云われています。
 
こうして残った多くの複製、搨書臨書のなかでも
真跡しんせき:オリジナルに近い優れたものを原本に
この時代の大家、 欧陽詢おうよう・じゅん
遂良ちょ・すいりょう、虞西南ぐ・せいなんといった
書家たちの臨書であろうと伝わるものが、
現在、私達が手本とする「蘭亭叙」になります。
 
今回私が手本としたものは、最もポピュラーなもので
鮮明な筆路に精彩があり、感情移入のしやすい
「王羲之蘭亭叙 張金界奴本ちょうきんかいどぼん
虞西南の臨書であろうといわれる「蘭亭叙」です。
 
出典:王羲之蘭亭叙 張金界奴本〔東晋〕王羲之
2007年1月制作 書体:行書体
筆:小筆(千菊) 墨:墨汁
紙:本画仙 70*135cm
 
 
【蘭亭叙の特徴】
 
卒意の書:気ままにかいた書とも称される
「蘭亭叙」とは、王羲之がこの日
「蘭亭」で書いた「序文」のこと。
後日、王羲之が何度も清書を試みても
この日以上の書は出来なかった。
そんなエピソードも、語られています。
 
【関連Blog記事】
2007.04.22 蘭亭叙審査結果 >>>
2007.01.15 蘭亭叙を終える >>
2006.05.10 蘭亭序に挑戦 >>>
2006.03.09 蘭亭序第一印象 >>>
参考文献:
「中国法書ガイド15」
  蘭亭叙 < 五種 > 東晋 王羲之
       /発行者:渡邊隆男/二玄社
「和漢書道史」/著者:藤原鶴来/二玄社
「季刊墨スペシャル03 王羲之」/芸術新聞社
 
 
Copyright © 2009 Wordrope Co.,Ltd. All Rights Reserved. │ サイトマップ │ お問い合わせ・ご依頼
 
このサイト並びにリンクブログに掲載された画像・文章等に対する無断転載及び改変行為を禁じます。
内容の全ては日本の著作権法並びに国際条約によって保護されているワードロープ所有の著作物です。