【書】古典書道
  創作篆書
書&デザインアート/言葉を描く線と色彩
 
右琳の書道スケッチ
   【桜 2007】
劉長卿りゅう・ちょうけいの作「晩桃」【原文】及び、右琳による【現代口語訳】と【篆書の背景と特徴】の解説
制作時の【関連Blog記事】へのリンクをまとめています。
篆書晩桃」│ 篆書【創作】2007.04
篆書「晩桃」2007.04
篆書「晩桃」活字ガイド  2007.04
  【現代口語訳】「遅咲きの桃の花
 
四月:陽暦での五月、今頃になって
深い谷底で燃えるが如く
桃の花が咲いている。
春風も訪れない程
低い地にいることを、
この桃の花は知らないのだろう。
 
言葉も無く、誰の為に何を
伝えようとしているのかと想うと
とても残念でならない。
燃えるが如くこの時を、
誰が目にすることもない
深林の前で、空しいほどに美しい。
 
【原文】「晩桃」〔唐〕劉長卿
 
四月深澗底 桃花方欲然
寧知地勢下 遂使春風偏
此意頗堪惜 無言誰為伝
過時君未賞 空媚幽林前
Date:2007.06.18  
【篆書の背景】
 
中国での文字の発祥は、伝承によると紀元前2600年頃の
三皇五帝さんこうごてい時代、黄帝こうていの時にあり、
書記官の蒼頡そうけつが“砂浜で見た鳥の足跡”をヒントに
文字を作ったといわれています。
 
亀の甲羅:お腹の部分や牛の肩甲骨に刻まれた
実用文字としての甲骨文こうこつぶん:亀甲獣骨文から、
青銅器などの金属器に刻られる装飾文字となった
金文きんぶん:鐘鼎文しょうていぶんを経て、
これら太古の文字である古文が、篆書の起源となりました。
 
紀元前208年、中国全土を制覇した秦の時代の始皇帝は、
丞相じょうそう:大臣の李斯りしに字体統一を命じ、作らせた
秦篆しんてんと称される文字を小篆しょうてんと定め、
これに対して古文を含めた地方の文字、小篆以外の全てを
大篆だいてんとして区別させました。
 
篆書はこうして誕生し、秦の始皇帝によって標準化され
後に隷書へと発展して行きます。

2007年4月-6月制作 書体:篆書体
筆:短鋒筆(楽山) 墨:墨汁
紙:羅紋仙 70*205cm
 

【篆書の特徴】
 
均整のとれた縦長のフォルムに
燦然さんぜん:鮮やかで明るいとした
装飾性を持つ篆書体は
筆を伸びやかに引いて書作します。
 
【関連Blog記事】
2007.06.18 篆書/0704 >>>
参考文献:
「和漢書道史」/著者:藤原鶴来/二玄社
「新漢和辞典」三訂版
/諸橋轍次・渡辺末吉・鎌田 正・米山寅大郎 著
/大修館書店
 
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